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頭痛に悩む方へ

今回のテーマは、緊張型頭痛。

一般に頭痛というと、緊急性を要する急性硬膜外血腫や急性硬膜下血腫、脳挫傷、くも膜下出血、脳膿瘍、脳出血、脳梗塞などや、外来で比較的多く遭遇する風邪による頭痛や副鼻腔炎による頭痛、片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など、稀に脳腫瘍、脳炎、髄膜炎と、頭痛の原因は国際頭痛分類にあるように様々です。

 緊張型頭痛は、いわゆる肩こり頭痛で慢性頭痛の中で最も多く、日本人に多いとされています。精神的ストレスを感じたり、疲労、歯のかみ合わせ、首や肩の凝り、目の疲れ、姿勢の悪さ等が原因で生じる頭痛で、多くは両側性・非拍動性、きつい帽子をかぶった時のような締めつけられるような痛みを生じます。痛みの部位は後頭部を中心に側頭部や首筋にも至ります。痛み以外にも、フワフワしためまいが生じることもあります。治療には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)がメジャーですが、痛みを取るだけで根本的な解決になっていません。予防薬として、筋弛緩薬や抗不安薬を処方し、筋肉の緊張を緩和させる効果を期待することがあります。また、冷えが関与してる場合があり、その場合は漢方薬(呉茱萸湯、釣藤散、葛根湯、など)により加療すると頭痛に悩まされなくなるかもしれません。 40歳以上の頭痛、治療が効きにくい頭痛の場合は頭部CTやMRIなどの画像検査を受けた方が良い場合もあります。ご質問あればいつでも御相談ください。