気象病は「気のせい」でも「精神的なもの」でもない!
症状の予防もしくは改善のための、日常生活の留意点や対策をご紹介します。
1.自律神経のバランスを整える
生活リズムを整える、朝食をきちんと摂る、適度な運動、十分な睡眠、朝は熱め(42℃)のシャワーを浴び(交感神経を優位に)夜はゆっくりぬるめ(38~40℃位)の湯船に浸かる(副交感神経を優位に)、など。
簡単な体内時計の整え方は、まず、朝しっかりと起きて明るい日差しを浴びること。次に、日が暮れたら頭を使う作業を一切やめ、ゆったりして眠りにつくことです。特に スマホやPCのブルーライトは、交感神経を刺激するため、夜は意図的に離れましょう。
2.耳回りの血流を良くする
血流が悪いと内耳のリンパ液も一緒に滞り、めまいや頭痛などの症状を引き起こします。マッサージにより耳周りの血流を改善することができます。 両耳タブを、手で掴み、ぐいーっと床と平行に10秒ほどひっぱり、離します。
これを、1セット5回、1日3回ほど行いましょう。
3.症状を予測し備える
どんなタイミングで症状が悪化するかを知ることにより、むやみに不安にならず、体調の変化に対する心構えができ、ゆっくり体を休めて体調を整えたり、薬を飲むタイミングを図れます。
漢方を利用する!内耳の血行不良や自律神経の乱れに有効とされているのが漢方薬。東洋医学の基本の考え方は生命エネルギーの「気(き)」、カラダに栄養を運ぶ「血(けつ)」、血液以外のあらゆる水分である「水(すい)」のバランスを整えること。どれかひとつでも不足したり滞ると、不調や病気の原因に。気・血・水のバランスを整える漢方薬は、まさに自律神経の乱れを正常な状態に戻す手段。気象病の改善に効果が期待できる漢方薬は水分の巡りを促す五苓散、神経の興奮を抑える抑肝散など。 →貴方に合った漢方を探します。是非ご相談ください。
頭痛日記をつけることもおすすめ!
頭痛攻略は、観察から始まります。そのためには、頭痛を記録することが重要です。頭痛の起こった日時、痛み方や程度、吐気などの随伴症状、頭痛の誘因となりうること(睡眠不足や寝過ぎ、飲酒、イベント、天気など)を記録します。これにより頭痛が起きるタイミングを知ることができ、更に医療機関を受診する際には、あなたの頭痛の状況を正しく伝えることができます。
天気予報と連動して気圧を予測し、頭痛のきっかけを知らせてくれるアプリなどを活用するのも良いでしょう。